2012年12月2日日曜日

ヌカエビの抱卵


11月あたりから、抱卵したヌカエビがちらほらと見受けられるようになってきた。

ようやくメス個体の卵巣が発達し始めたな、と思っていたらすぐに抱卵ラッシュが始まった。




最近寒いので、ものぐさな私はあまり水槽をじっくり観察する元気がなく、もちろんエサは毎日やっているものの、とりあえずまだゾエアは確認していません。

もしかしたらもう孵化が始まってゾエアが漂っているかもしれない、などと考えはするのですが、水槽を観察しに行くのが億劫なのです。

でもゾエア用の青水や青水プラケースの底の方にたまった藻のようなものはしっかりキープしております。

この藻のようなものは、エビの成体も大好物らしく、投入するとすごい勢いで食らいつくのですが、普段は与えないのです。

なぜか! といえば、この藻を食べさせると、日ごろ与えている100円ショップで買ったザリエサを食べなくなってしまうからなのでした。

エサで思い出したことがあります。私が掲載しているヌカエビ画像を見ていただくと気が付かれるかと思いますが、サカマキガイだらけなんです。

かつては、何とかこの無限に増えまくるサカマキガイを撲滅させようとあれこれ奮闘したものですが、今はあきらめました。

あきらめはしましたが、特に写真を撮るときにじゃまだなあ、と頭を悩ませていました。

ふと、サカマキガイたちをつぶしたら、死骸をヌカエビが食べるのでは? と思ったのです。残酷な話であれですが。

ただ、死んだサカマキガイが腐って水質が悪化して、挙句にエビが全滅したらイヤだなあと不安もあったので、最初は大きめなサカマキガイを選んで、何匹かつぶしてほったらかしてみた。

しばらくして水槽を見に行ってみると、エビたちがつぶれたサカマキガイを盛んに食べている。意外にこの作戦は使えるかもしれない、などと考えていますが、ちょっと様子を見たほうがよさそうです。

2012年11月17日土曜日

採集地の異なるヌカエビ


1~2ヶ月前、思いつきで、異なる場所に生息するヌカエビを比較してみたことがありました。

一度にたくさんの場所を回るのも面倒でしたので、2箇所のみです。

ところで私がヌカエビの魅力に目覚めた2009年ごろだったでしょうか。当時は近場のありとあらゆる河川や沼などめぐってヌカエビ探しをしていました。

私はもともと淡水魚飼育の方に関心があって、そっち系を採集して飼育していたのですが(近場で簡単に採集できるありきたりなモノのみ)、たまたま捕まえたヌカエビのかわいらしさに一気に心を奪われ、今ではエビメインです。淡水魚で飼育しているのはタナゴ4匹とドジョウ1匹だけ。

で、いろいろな場所をめぐりつくし、だんだん疲れてきまして、そのうち採集地は2箇所に絞られました。ともに人気【ひとけ】が少なく、かつヌカエビが大量に生息しているという点が共通しています。

人気【ひとけ】が多い状況でヌカエビ採集をするというのは非常にこっぱずかしいと同時に、怪しいものがあります。またあまり採れない場所でがんばるのも効率がよいとはいえません。

今回訪問したのはその2箇所です。一つ目はヌカエビを飼い始めたころよく通っていた川です。ここで取れる個体はヌカエビにしては大型のものが多く、体色も非常にバリエーション豊かで、本音を言えばここで採集したものを飼育したいのです。

ところが、この川は、水質は清澄、水温は常に冷涼ときており、そんな環境で生息しているヌカエビなだけに、人工的な飼育環境にことさら弱いのでありました。

ちなみに現在は採集地は最終的に1箇所に落ち着ついています。自宅から5kmほど離れた場所にある小さなため池です。そこで採れる個体は丈夫で、高温にも強く落ちにくいからです。

以下は簡単な採集比較レポートです。

まず行ったのは最初のころによく通っていた川です。すごい久しぶり。
たしかここら辺にいたはず。
いたいた
このへんでやめておこうっと。
 さて、移動しまして、こちらが例の屈強なヌカエビが生息するため池です。
 真夏の蒸し暑い日などに行ってみると、まるで温泉かと思うほどため池全体
 の水温が上昇しているのですが、ヌカエビがどうやってその暑さをしのいでい
 るのか謎です。
ではさっそく
いた! でもここの個体はさっきの川の個体に比べると小ぶりなんです。
でかけりゃいいってことでもないすけど。
なんだこれ? ゲンゴロウ?
うわー

水質もにごっているので見えづらいです。
こちらが川で採集した個体。
こっちはため池の方。だいたい同じサイズの個体を選んで撮影してみましたが
小生、まともなカメラを所有していないもんで、あまりよくわかりません。
あ、カメラのせいにしてはだめですね。うまく撮影する技術もないんです。
しいて言えば川の個体の方が体色が濃いぐらいですかね。でも移動する
際の短い時間でもエビの体色って変わりますからねえ……。

そういうわけで、気合を入れて臨んだ比較実験だったのですが、たいした結果が得られなかったため、今日まで放置していたのでした。


2012年10月10日水曜日

ヌカエビ飼育の現在


6月頃には大量のゾエアが舞い、その後順調に稚エビ化も進み、どうなるかと思われた我がヌカエビ水槽であった。

秋を迎えた今、あらためて振り返ると、いろいろと変化があったのである。

まず、稚エビ化できたゾエアは、やはりさほどは多くなかった。極端に少ないというわけでもないが、割合で言えば10%にも満たないのではなかろうか。

しかし、一度稚エビになってしまえば、なかなか侮れない生命力を発揮し、元気に生き残っているのである。

それと、この夏の猛暑のせいで、採集してきた成体が結構落ちました。

最近はさすがに涼しいので落ちる個体は見られなくなりました。もしかしたら暑さに強い個体が残った結果なのかもしれません。

稚エビのほうは暑い環境に適応してしまうのか、ほとんど落ちずにピンピンしているのでした。

なのでトータルとしては、全体の個体数は増えたといえそうです。

とはいえ、稚エビというか子エビは、今現在まだ成体に比べ二回り以上小さく、なんともこじんまりした印象です。

あと気になるのが、メスの成体の卵巣が発達する気配を見せないのだ。したがって抱卵する個体もさっぱり現れないのである。

夏以降、最低限の世話だけはやっていたものの、いろいろと余裕がなく、ヌカエビ飼育に熱中していたとは言いがたい。

今後も課題は多そうである。

現在の水槽の様子

100円ショップのザリエサに群がる親エビと子エビ

あれ、子エビは親より二回りどころか半分もないぐらい小さかった
光を当てました
というわけでした

2012年9月26日水曜日

こんな場所にヌカエビが……


思わぬ場所でヌカエビと遭遇しました。

この日はバーベキューをしに河川敷にあるキャンプ場に来ていました。

暇だったので河原を散策していたら、河の本流から外れて隔離されたよどみみたいな場所が目に付いたのです。

しゃがんで目を凝らしてよどみを観察していたら、ヌカエビがゆらゆらと泳いでいるではないか。

注意してみると、結構でかいヤツがあちらこちらにいます。抱卵しているものもいる。

あんまりこういう場所でヌカエビを見たことがなかったので少々驚きました。

ヌカエビといえば、イメージとしては川や池沼などのほとりで、ある程度の水深があって、草や水草、藻などが生い茂っているようなところに潜んでいるイメージがあったもので……。

たぶん、増水したときにでも流されてきて、取り残されたのじゃないかと思っています。

まあ、実際は日常的にここに生息しているのかもしれませんが。

私がヌカエビを採集する場所はこの河とは全然別の場所なので、ちょっと新鮮でした。

これが某河川

そしてこれがよどみ

いた!

ちょっとわかりづらいですけど抱卵しています

さよなら~

逃げていくヌカエビ

2012年7月13日金曜日

ヤマトヌマエビ繁殖失敗


こないだの日曜日、皆でどこかへ出かけようという話になりまして、私としてはヌカエビとかヨシノボリだとか、そういった水生生物の採取ポイントの写真でも撮れたらいいなと思い、安物のデジカメを持参したりしたのでありますが、結局行ったのは海だったのでした。

私は淡水専門なので、海の生き物は無理ですよ。

それでもヤマトヌマエビの繁殖に挑戦したことがありました。

そんなに昔の話ではありません。

20匹ぐらいヤマトヌマエビを飼っていて、やたらと抱卵するので、だめもとで繁殖にチャレンジしたのでした。

たまたま海に行く機会があったので、18ℓの灯油タンクを二つ買って、海水を汲んできたのだ。

で、水作りをし、浮泥みたいなものを増やして、ゾエアを放流してやったのだが、これからというころで東日本大震災が発生し、水槽の水がこぼれ、停電して、それどころではなくなってしまったのでした。

私はかなりいい加減な設備で水生生物を飼育していますが、それでも60センチ水槽が6個、40センチが2個、その他小型水槽、衣装ケースなどでたくさんの生き物を飼育していたため、大変だったのです。

2つある電池式のエアーポンプを順番で各水槽に回しました。

アクアリウムどころではない雰囲気だったので、いっそのことやめてしまおうかとも思ったのですが、酸素の少ない環境でも意外と生き抜いた連中が多かったので、続行を決意しました。

ヤマトヌマエビ繁殖に関しては、結局失敗しました。

また挑戦してもいいんですが、なんか抱卵する個体がいなくなってしまったんですね。雌雄いるはずなんだけれど。

あと汽水を用意するのもちょっとしんどい。

2012年7月9日月曜日

ヌカエビの飼育について


ヌカエビは順調に育っています。

そうなると、気の緩みからヌカエビにあまり注意を払わなくなってしまい、じっくりと観察する機会がめっきり減ってしまった。

まあ、異変が起きたりトラブルに見舞われたりすると、ついつい余計に手をかけて、かえって状況を悪化させるパターンが多いので、このぐらいでちょうどよいのかもしれない。


ところで、ヌカエビ飼育の面白さというのはどういったところにあるのだろう?

あくまで素人の私見だが、以下簡単に私の考えを述べてみたい。

まず、ヌカエビの飼育自体は、他の淡水エビに比べて特に面白みがあるわけではない。

といっても、他にヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、スジエビぐらいしか飼ったことがないのだが。

私は多数のミナミヌマエビも飼育しているが、食性などはヌカエビもミナミヌマエビもそんなに違いはない。

ただ、サイズ的にはヌカエビはミナミヌマエビよりかなり大きく、見応えはある。

体長が3センチ以上あるものがざらにいる。

体色のほうも、ミナミヌマエビとはまた違ったバリエーションが楽しめ、特に大きい個体は黒っぽいブルーや茶色などに変化し、迫力がある。

ただし、水槽などの環境下ではミナミヌマエビに比べて、弱いというか、飼育の難易度が高い印象がある。
ミナミヌマエビとヌカエビを混泳させると、いつの間にかミナミヌマエビしか残っていないという事態にしばしば陥るのだ。

繁殖も同様で、ミナミヌマエビは孵化するとすでに稚エビの状態なので、飼育環境さえ整っていれば、ほうっておいても簡単に増えてくれる。

一方ヌカエビは、このブログでも取り上げてきたとおり、ゾエアの状態で生まれてくるので、結構手に余る。

ただし、ゾエアの状態といっても、淡水で育てることができるので、ヤマトヌマエビなど、海水の環境を作ってやらないと繁殖できないタイプのものよりは相当楽だといえるだろう。

私も稚エビ化に成功したのがつい最近という有様なので、偉そうなことはいえないのだが。

私がヌカエビにこだわる理由はただひとつで、それは何かというと、「近場の小川やため池などで容易に採取可能」であるからだ。

私が住んでいる地域にはミナミヌマエビはおらず、したがって現在飼育しているものはショップで購入したものである。※なので厳密にはミナミヌマエビではなくシナヌマエビだと思われる。

今日はこの辺でやめておきますが、ヌカエビ飼育法について、わかる範囲内で書く予定でいます。

エサに群がるヌカエビたち
最近の稚エビの様子


2012年7月2日月曜日

今日のヌカエビと稚エビ


ここ何日かあまりヌカエビに注意を払わず、ほったらかし気味にしていました。

今日じっくり見てみたら、ゾエア用ではないメイン水槽でゾエアから稚エビ化している個体が結構見受けられた。


一見ゾエアっぽいけれど稚エビになってます。体長は5mmほど。 

うまくいってないとばかり思っていましたが、こっそり育っていたようです。

これは抱卵した成体。

ゾエア飼育水槽ではまだ稚エビ化した個体は現れていません。 

ヌカエビ飼育を始めて4年目(途中ブランク有)にしてようやくゾエア全滅から脱却したっす。

長かった……、よかったよかった。

2012年6月26日火曜日

今日のヌカエビとゾエア


異変が起きていたヌカエビおよびゾエアたちもだいぶ落ち着いてきました。

ヌカエビ専用に用意した小さめの水槽2つとも今のところはよい感じだ。

とりあえずゾエア育成水槽には、採取したため池から、デトリタスっぽい朽ちかけている植物や浮泥みたいなものをゴソっといただいてきて、適量入れてみた。

で、前々からつくってあった青水をチョコチョコ与えていたのだが、なんかいまひとつ元気がない。

※これが青水。気持ち悪い。

何しろ手探りである。思いつきで水草を投入してみることにした。

マツモとアナカリスが余っているのでそれを使った。

これが現在のゾエア用水槽。

ついでにこっちが通常のヌカエビ飼育水槽。


ゾエアたち。

うまくいくといいんだがなあ。

ヌカエビに異変が


なんかヌカエビのゾエア水槽に異変が起きている。

無数のゾエアが水中を縦横無尽に舞っていたのが昨日あたりまで。

ゾエアのエサ用に、衣装ケースを利用してグリーンウォーターやアオミドロを屋外で作っているのだが、スポイトでそれらを供給してからなんだかおかしくなった。

ゾエアが浮遊していない。
虫眼鏡で見ると、底の方にいるにはいるが、生きてるのか死んでるのかよくわからない有様。
加えて、抱卵ヌカエビも異様に元気がなく、横たわってぐったりしてたり。
ちょっと時間をおいて見に行くと、復活してたりするが、元気はない。

しょんぼりです。

2012年6月19日火曜日

ヌカエビ飼育


この春からまたヌカエビの飼育にチャレンジしている。
採取場所は以前書いた、夏に異常に水温があがる溜池だ。

当初、採取してきた抱卵個体を含むヌカエビたちを、60センチ水槽で飼育してみた。そこはすでにミナミヌマエビが繁殖している水槽でもあった。

しかし、ものすごい慎重に水合わせをしたにもかかわらず、1週間を過ぎたあたりから、エビの病気ではポピュラーといえる、体表の一部が赤色化する例の症状が現れ、ヌカエビは少しずつ落ちていくのだ。

いつの間にかミナミヌマエビにまでその病気が感染し、徐々に死ぬ個体が出始めた。

それでもほとんどは元気な状態を維持し、ヌカエビのゾエアなども見られるようになったが、ゾエアの飼育がまたどうしていいものかよくわからず、結局見当たらなくなってしまった。

そこで私は思案した。

60センチ水槽がある部屋とは別な部屋に、40センチ弱の水槽を設置した一角があり、やはりミナミヌマエビを飼っている。そこは直射日光ががんがんあたる環境でありながら、エビの元気がよいのだ。

なんだかくどくなってきたので簡潔に書きます。
要するにそちらでヌカエビを飼ってみようと思ったわけです。
もちろん、すでにミナミヌマエビがいる水槽に入れて病気が広がったらいやなので、幸いタナゴを4匹飼っている40センチ水槽があったので、タナゴには別な水槽に引っ越してもらって、そこで飼うこととした。

で、なんとか今のところは順調です。

やや試行錯誤して、もうひとつ小型水槽をセットし、ゾエアを育てているところだ。





うまく写真撮れない。ちっちゃい白いフワフワしてるやつがゾエア。

4匹ほどゾエア状態を脱却し、エビの姿になっているものを確認したが、単に採取してきたときに混じっていただけかもしれないので、この先うまくいくかどうかはわかりません。

2012年6月18日月曜日

はじめまして


今日から書き始めることとしたい。

日々感じたこと、思ったことなど書き記していけたらいいなと思う。

書きたいことはたくさんあるが、今日は深く突っ込まず、マイルドに終わらせます。